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2018.10.2

受かる子は、できる子じゃない。試験当日できる子。

カン違いしないで!
合格するのは、偏差値が高い子じゃない。
「その私立の出題傾向をつかんだ子」
「本番で受験問題を解いた子」ですよ。

こんにちは。『受験ジャパン』編集部です。私たちが受験の相談に乗るとき、多くのお母さんは真っ先にこう言います。
「この子、志望校のレベルに偏差値がまったく届いていなんです。この1年、塾も増やして勉強時間も増えたはずなんですけど、偏差値はたった2しか増えない。偏差値、どうしたら上がりますか?」

切迫した表情でそう言われたとき、私たちはこんな事実をゆっくりと申し上げます。
「失礼ながら、完全に誤解されています。私立に合格するためには、とにかく学力を高め偏差値を上げればいいのだ、というお考えは、むしろ危険です」と。
「偏差値だのみでは、どれだけ成績優秀でも合格は綱渡りなのです」と。

理由をご説明します。私立の学校はそれぞれ、「わが校に本当に入りたいと思ってくれる子を合格させたい」「そういう子は、わが校の出題傾向をしっかりと勉強してくるはずだ」「だから、わが校は毎年、わが校ならではの出題傾向を踏まえて入試問題を作成するのだ」と考えているのです。

つまり、私立各校の願いは、“模試で偏差値が高かった子を合格させたい”というより、“わが校に憧れ、わが校に入るために作戦をしっかり考えてきた子を合格させたい”なのです。

ですから、合格する子とは、偏差値の高い子ではありません。模試の合格率が20%であってもまったく悲観する必要はない。「出題傾向を読みとって、出題パターンを予測し、試験当日、その学校の問題が解けた子」が合格する子なのです。このリアルを、どうか胸に刻んでください。

では、出題傾向は、どうやってつかめばいいか?
お教えします。

私立校は必ず、その学校の受験問題において、受験生のなにをどう試したいか、出題パターンがあります。逆にいえば、一校ごとに「出る分野・単元」「問題量」「問題の難易度」は毎年決まっている、とも言えるのです。

ですから、学校ごとに異なる個性をガシッとつかみ、出題傾向を予測できれば、合格率がダンゼン高まることは言うまでもありません。では、どうすれば、出題傾向を読みとれるのでしょうか?

答えは、明快。過去問をさかのぼってパターンを探れば、出題傾向をかなりの精度で読みとることができるのです。たとえば、A校の出題傾向は、次のように対策します。

A校は、大問がいつも10ほどある。問題数が多くて、時間内にとてもすべては解けない。だから、極端にいえば、<解くべき大問>と<解かなくてもよしとする大問>を、初めにしっかりと仕わけする。

難易度の高い大問と、簡単な大問が不規則に入り混じっている。だから、簡単な大問を見極める目が、お子さんに問われる。過去問をなんどもやった経験があれば、その見極める目がお子さんに養われ、解くべき問題で確実に点数をとれる。偏差値では勝てない優秀な子を、軽々追い抜いたりするのです。

A校は、あえて誰にだって解くことのむずかし難問を出すことで、臨機応変に解ける問題を自分で取捨選択ができる判断力の高い子どもを求めているのです。それが、出題傾向から見えるA校のメッセージです。中には、簡単な問題を大量に出題して、子どもの処理能力の早さを求める学校もあります。それは「わが校はテキパキとした子が欲しい」、というメッセージなのです。

1点2点にこだわって、塾で地道にコツコツと底力をやしなうお子さん。模試の偏差値はよかったけど、過去問をしっかりやらなかったから、10点を取りこぼしてしまった。勉強量でも偏差値でも楽勝なのに、過去問をしっかりやった子に負けてしまった。これほど残念な失敗があるでしょうか。あとには後悔しか残りません。

過去問をしっかりやる受験生は、想像よりずっと少ない。だから、過去問をやれば、合格可能性がぐっと高まるのです。この事実を、どうか忘れないでください。

当然ですが、過去問の答えを知るだけでは、過去問をやりこんだことにはなりません。大事なことなので繰り返しますが、大事なポイントは2つです。

①数年分の過去問を見通して、出題パターンをしっかりとあぶりだすこと。むやみに高得点をとろうとするのではなく、合格点をとればいいのだと心を整理すること。そして解くべき問題と、解かなくてもよしとする問題を、戦略的に仕分けすること。
②なぜその答えになるのか、答えに至る筋道をしっかり理解すること。基礎的なことであっても、本当にわかっているのかいないのか、しっかりとチェックすること。

以上2点が、非常に重要な合格へのヒケツの1つです。過去問の活用は、親御さんにはなかなか難しいのが現実です。塾や家庭教師、インターネットによるネット授業を選ぶさい、“過去問指導に強いかどうか”を、ぜひ選択基準にしてください。

その指導者が、「お勉強を教えるだけではアマチュア、入試傾向を見破ってこそ教育のプロだ」と、考えているかどうか。そこを探れば、地域で最適な指導者に出会えるはずです。

この記事の執筆者:
受験ジャパン編集部

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