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2018.10.31

ママの90%は、ほめるの恐怖症。

この記事の内容は、「子をほめよう!」でも、
「子に厳しくしよう!」でもない。
「子と共感しあおう!」です。

こんにちは。『受験ジャパン』編集部です。子どもをいかに教育すべきか、を考察している本は世の中にあふれています。それらの本の主旨の多くは、ほめて育てるべきか厳しく求めるべきか、どっちが子どもへの教育効果が高いのだろう?ではないでしょうか。

受験を目の前にした親御さんは切実ですから、どっちがいいのか『一つの正解』が欲しくなる気持ちはとてもよくわかります。でも、そのような都合のいい正解はなかなかないのが、現実だと思います。

多くのお母さんのお話をうかがってみると、「子どもをほめてやりたいんですけどねえ。なんでこんな問題が解けないの?成績が上がらないの?とキツく言うことは悪いことなんだろうな、とわかってはいるんですけど。。でも、志望校レベルにぜんぜん届いていないのに、不自然にほめてしまうと、逆に子どもが油断したり、調子に乗ったりして、もっと成績が落ちてしまうんじゃないか。そんな心配もあって、なかなかほめられず、ついキツく要求してしまうんですよね。」

個人差はもちろんありますが、お母さん方の気持ちを要約すると、そんなジレンマがあって、ほめるのが怖くなってしまうという方がじつに多いのです。

当社には、生徒を合格へと導いてきた実績が豊富なプロの家庭教師がたくさんいます。プロたちの本音にふれるたびに再確認するのが、成果を上げているプロほど、“単に受験勉強を的確に、スピーディーかつ効率よく教えるだけの狭い専門家では決してない”という事実です。

できるプロほど、子どもの心理を柔らかくつかみ、子ども自らが受験勉強に一段深く集中できるように『やる気』をうまく引き出すモチベーターの顔を持っているのです。じゃあ、そんなプロは、ひたすら子どもをほめて伸ばすのか、というと実体は少し違うようです。すると、厳しく叱咤して伸ばすのか、となりますが、これも実体にそぐいません。

『ほめて伸ばす』『厳しく伸ばす』という2択からは見えてこない、もう一つの成績アップに適した選択肢があるようです。そのキーワードは、『共感をつくる』です。

では、プロがどのような『共感』に立脚して、生徒とどう向き合っているのか。ある優れた講師の肉声をご紹介したいと思います。

その男性の家庭教師は、こう言います。
「勉強へのモチベーションがあがらない生徒。一番多いのがこのタイプ。以前よりも周囲のレベルが上がり、自信を失っている。あるいは、受験でイヤというほど勉強した反動から、中だるみ状態に陥っている。このタイプで大事なことは、『自分はできるんだ。やらなきゃ損かも』と自信や意欲を回復させるために、ささやかなことでも見逃さずほめてあげることです。」

「いや、いつでもほめることが大事、と言いたいわけじゃない。それは本質ではありません。“そうか、まわりにできる生徒が多いと、そりゃ自信もなくすよねえ”。“なるほど、以前はそんなに勉強したのか。そりゃ、そろそろ息抜きしたくなるよねえ”。そのようにまず、その生徒の今の状態に、教える側と見守る側が『共感すること』が何より大事なのです。」

「するとようやく双方の間に信頼みたいなものが生まれるんです。信頼があって、その上でほめたり忠告したりするから、『そうだよね、自分はもっとできるよね。やらなきゃね』と、くすぶっていたやる気に火がつくんです。」

「たとえば、答えが間違っていても、その答えを導くまでのプロセスが合っていれば、うんとほめてあげていい。逆に答えがあっていても、プロセスの基礎理解が足りなければ、“お、やるねえ。でも、うれしいのはわかるけど、結果オーライじゃ痛い目みちゃうから、基礎をもういちどやり直そうか”と忠告する。

採点の仕方も先生によって違いがありますから、厳しい採点をされてしまった時は「点をくれない先生が悪いよね」とその生徒の味方になってあげて、共感をつくりつつ、「でも本番の採点者もそんな先生かもしれないからさ、もうひと踏んりしてこの単元は完璧にしよう」と、いっしょに上をめざしていくことが大事です。」

この男性講師は、ほめることも厳しくすることも、その生徒の気持ちや状況を理解していなければ、単なる上からの一方的な言葉に過ぎないと考えているようです。ほめるにしろ厳しく接するにしろ、お互いをつなぐ『共感』がなければ、ほとんど効果がないということのようです。

これは、大人も同じだなあ、と思います。いったんは相手の気持ちを聞いて、「うん、わかるよ。なるほどね。それは大変だったね」と共感しながら、その上で「じゃあさ。そんな目に合わないために、次はこうやってみたらいいんじゃない。応援するよ」と助言や励ましをもらえると、「そうだね」と前を向いてがんばれる。そんなことが、仕事でも家庭でも多いような気がします。

『まず、今に共感してもらえると、人は未来へと挑むエナジーが沸いてくる。』
これは、大人も子どもも問わない、普遍的なモチベーションアップの方程式の一つだと言えるのかもしれません。

この記事の執筆者:
受験ジャパン編集部

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