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2018.12.1

やる気のない子に、つける薬はない?いえいえ、大誤解です。

やる気アップに効く薬、じつはあるんです!
<やる気研究所>が、心理学の教授のもと、
やる気アップの法則を見出しました。

こんにちは。『受験ジャパン』の編集部です。当社では今年の春、生徒のやる気を高める機関として<やる気研究所>を立ち上げました。「受験生のやる気」こそが、合格への原動力の一つ!

研究するからには、本気です。世の中から信頼され、支持される研究所をめざして、モチベーションに関する深い知見、科学的根拠をもって「やる気心理学」を体系化。

協力を仰ぐ研究機関は、大学の心理学の教授陣らの研究員で構成される<モチベーション研究所>と、<東京未来大学のモチベーション行動科学部>です。

子どもの勉強に対するやる気をいかにして高められるか。今回は、発見した<やる気理論>を、ある受験生の成長物語に沿って、ご紹介したいと思います。

  • わが子が思うように勉強をしてくれないとき、あなたならどうしますか?
  • ①「勉強しなさい!」とゴリ押しし続ける。
  • ②「もうなに言ってもムダだから」とあきらめる。
  • ③「やる気を引き出す方法がきっとあるはず」と考え、子どもへの接し方を見直す。

「やる気」は本人の性格と心がまえ次第だから、他人がどうこうできるものではない!という考えに立つ人であれば、きっと①や②を選択するでしょう。
一方、「やる気」は周囲の働きかけ次第で高くも低くもなるという考えに立つ人であれば、取るべき行動は自明。③の一択しかないでしょう。

<やる気研究所>が打ち出しているのは、後者の立場。すべての保護者も学習指導者(塾の講師や家庭教師)も、迷いなく③の行動を取るべきだ、と考えています。勉強をわかりやすく教えるだけでなく、やる気を引き出すことができてこそ、プロの学習指導者を名乗る資格あり!そこがわかっている保護者こそ、お子さんに寄り添う保護者!私たちは、そう信じています。

では、やる気を引き出す方法とは一体なんでしょうか。もともと、一部のトップ家庭教師だけが持っていた「やる気」を引き出す知恵。これを誰もが使いこなせるようにするため、心理学の知見を根拠に、わかりやすい理論で裏付け、体系化しました。

やる気アップ心理学とは何か。どう応用するのか。
Aくんの事例でご説明。
「勉強大っ嫌い」から「勉強楽しい」へ。

Aくんは中学2年生。ゲームが大好き。勉強は大っ嫌い。お母さまが「勉強しなさい」と何度言ってもどこ吹く風の生徒さんでした。私立中学に合格して以来、長い“中だるみ”におちいっていたのです。そこで、やる気を引き出すサポートをしようと、当社スタッフが立ち上がり、やる気アップ心理学を実践してみたのでした。

やる気理論の要点は5つあります。

①目標分割

大きな目標を一気に押しつけるのではなく、手が届きやすく息切れしない小さな目標へと、いわば「小分け」にすることを『目標の分割』と呼びます。

当社スタッフは、Aくんに対し、次回までの宿題を出すときに『目標分割』の理論にもとづき、工夫をしました。これまでのAくんは、塾の講師から、「一週間後までに英単語100個を必ず暗記してくること」と、期間もわりと長めで難しい数字を要求されていたそうです。

そこでスタッフは、期間と数字を分割してみることに。「じゃあさ、Aくん。あさってまでに、30個覚えてこられるかなあ。ちょっとムリかな?」と、短期的かつ少ない数字を押しつけがましくなく目標として提示してみました。

するとAくんはなんと、「なんだ、簡単だよそんなの」と、やる気を見せてくれたのです。7日で100個=1日当たり約14個。2日で30個=1日当たり15個。つまり、2日で30個のほうが1日当たりの暗記数は少しだけ多いのですが、目標分割することで<心の中のハードル>が下がり、そこに押しつけることなく「ちょっとムリかな?」と水を向けることで、プライドをくすぐってみたのです。

②自己効力感

宿題を出した2日後、「Aくん、覚えてきた?」と尋ねると、「うん、覚えてきたよ!」と晴れやかな声が返ってきました。さっそく答え合わせをすると、Aくんは本当に30個きっちり覚えてきていました。

スタッフは感心し、「やればできるじゃない!」「ほんとはやらない子のほうが多いんだよ」と心から褒めました。すると、あまり感情を出さないAくんも、少し照れた様子で「まあ、いちおうね」と嬉しそうに答えてくれました。

小分けにした目標ならクリアしやすい。そしてその目標をクリアすると、「自分ってけっこうできるかも」というポジティブな感情が生まれる。これを『自己効力感』と呼びます。いわば、やる気のエンジンみたいなもの。Aくんはゆっくりと走り始めました。

③内発的な動機付け

その後もスタッフのサポートのもと、Aくんはこつこつと目標をクリアしていきました。すると、徐々にS君の行動にも変化が。「宿題のプリント、半分くらいやった?」と尋ねると、ちょっと得意げに答えるんです。「全部やりました!」って。

自信がついてきて、スタッフを驚かせることが楽しくなってきたのかもしれません。「びっくり。どんどん成長するね!すごいね」と素直に褒めると、さらに驚くような行動へ。

テストが終わるまでは大好きなゲームを自ら禁止にしたり、学校では授業の後先生に質問しに行ったり、休み時間に勉強したりと、待ちに待った主体性が芽生えていきました。これを『内発的動機付け』と呼びます。やる気が内から湧いてくる状態です。

④『成果への期待』と『効力への期待』

『成果への期待』とは、たくさん褒めてもらえる、友達から一目置かれるなど、勉強をすることで得られる嬉しい結果への期待。周囲からの声がけが重要なんです。

実際Aくんに「今度のテストで80点以上取れたら、みんなびっくりするよ」と言うと、「そうかなあ」と照れながら顔を輝かせ、まんざらでもない様子。やる気をくすぐる言葉が、さらにAくんに火をつけたようでした。

『効力への期待』とは、がんばればきっとできると信じていること。これがないと、「どうせがんばったところでできないよ…」と、やる気はしぼんでしまいます。Aくんのやる気が下がったとき、「この前20個覚えてきたでしょ?普通は、10個とか15個でやめてしまう子が多いんだよ。Aくんは他の子より、じつは粘りづよいんだよ。知らなかったでしょ?Aくんなら楽勝だよ」と励ましました。Aくんに成功体験を思い出してもらい、自信を回復させることを意識しました。

⑤変動的な知能観

人は変われる、自分はきっと伸びると思っている人は、『変動的な知能観』の人。反対に、人は結局変われない、自分はいつまでたっても自分。そこから抜け出せないんだと思っている人は、『固定的知能観』の人。どちらが伸びるかは明らかですよね。

くんはもともと後者のタイプでした。「みんなが2回見れば覚えられることが、ぼくは5回見ないと覚えられない。だから今まで人よりできなかったし、これからも変わらない気がするんだ…。」これを聞き、スタッフはこう言いました。

「そういうのを“自分への過小評価”って言うんだよ。でもね、AくんはAくんが思うほど、ぜんぜん暗記が苦手じゃない。現実を思い出してごらん。だって、この3週間で英単語も100くらい覚えることができたじゃない!そんなこと、本当に暗記が苦手な子ならできっこない。気づいていなかもしれないけど、だんだんと暗記のスピードも上がっているんだよ。」

そう伝えると、うつむいていたAくんは何度かうなずいた後、顔を上げ、「うん、がんばってみるよ」と微笑みました。重要なのは、周りの大人たち自身が『変動的な知能観』を信じ、「大丈夫、君は伸びるよ」と寄り添い続けることです。

子に「やる気」をプレゼントする大人、
素敵だと思いませんか?

やる気理論の実践により、お母さんの小言も減り、Aくんは以前よりずっと主体的に勉強するようになりました。サポート期間は3週間でしたが、「やる気がちがう。勉強習慣が身についたみたいです」とお母さんも驚いていました。

迎えた期末テストでは、
なんと学年成績が90位もアップ!

想像していなかった好成果に、ご家族はもちろんAくん自身も「なんか、信じられない」と顔をほころばせていました。

  • 「すこしずつやれば、できる」
  • 「できたら、周りも驚かせられる」
  • 「自分だって変われるんだ」
  • 「なんか勉強って楽しい」
  • この気づきの積み重ねの結果、Aくんは、“中だるみの勉強嫌い”から抜け出しました。

やらなきゃいけないとはわかっているけど、やりたくない。それは子どもにとっても苦しい状態です。自分のことを、どんどん卑下してしまいます。そんな苦しい心模様は、お子さんの人間形成にも影をおとしてしまいます。

保護者のみなさんにも、「やる気アップには法則がある」と信じていただき、ぜひ粘りづよく実践していただきたいのです。

ちなみに、Aくんとサポートしたスタッフは、わずか3週間でとても仲良しになりました。ともに成長の喜びを分かち合ったことで、そこに「仲間の共感」が生まれたのだと思います。

この記事の執筆者:
受験ジャパン編集部

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