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2018.10.2

忘れられないかずおくんの涙。オンライン教育構想の母でした。

山田 博史

運営側のほんね

こんにちは。シンドバッド・インターナショナルの代表、山田博史といいます。メガバンクを退職し、1995年に教育の道を歩みはじめました。

家庭教師事業をはじめて間もないころのこと。私立中学を受験する、かずおくんという男の子に出会いました。素直でいい子だった。でも、学力の現状はかなり厳しい。それが、かずおくんの現実だった。

「普通の指導では、とても合格ラインまでたどりつくことはできない。」それが、僕の出した答え。

お母さんに、まっすぐ伝えた。でも、お母さんの顔は曇った。
「家計的に苦しくて、提示された指導回数はちょっとムリですね。優秀なプロの家庭教師がいいことはわかっているんですけど、予算があわないんです。」

苦しい現実にはあらがえない。ムリは押しつけられない。僕は無念を飲みこんで、週一回、学生の家庭教師が指導する、という内容で契約をいただいた。

胸のうちは複雑だった。この指導メニューでは、かずおくんの合格はかなり難しいことが、わかっていたから。
でも、かずおくんには時間がないんです。切羽つまっているかずおくんには、この選択肢しか残されていなかった。どうにもならない現実に、僕は歯ぎしりするばかりでした。

結果、受験に失敗しました。大人たちは覚悟をしていました。でも、かずおくんは、涙をポロポロ。ちいさな肩が震えていました。

あれしか選択肢がなかったんだ。仕方がないんだ。
僕は自分に言い聞かせましたが、胸のうちのモヤモヤはすこしも晴れない。

季節が変わって、年がめぐっても、このモヤモヤは、ずっとずっと、僕の中に巣くっていました。

ベストの指導環境を提供したいけど、指導予算の壁が立ちはだかる。
お金が、合格の前に立ちふさがる、大きな壁になってしまう。
地方の子どもたちは、なおさらだ。お金に加えて、近所にいい塾や指導者がいない、という『距離の壁』も、合格をはばんでしまう。経済格差、地方格差が、日本中で、不合格に涙する子を生んでいる。

このジレンマを、なんとしても解消したい。何年たっても消えないこの思いが、スタディ・タウンとオンライン家庭教師という、オンライン教育構想の母だったのです。

ようやく、南の離島の生徒たち、北の雪国の生徒たちにも、大都会と変わりのない高いレベルの学習環境を提供できるようになりました。

そんな今、僕はあらためて、かずおくんの顔を思い出す。もう、次のかずおくんを生み出してはならない、と。もっともっと、サービスを高めつづけ、日本中に広げるんだ。

僕らの記憶から、かずおくんが消えてしまえば、シンドバッド・インターナショナルの未来はひらけない。
きれいごとではなく、本気でそう思っています。

この記事の執筆者:
山田 博史

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