家庭教師事業の約束

VOICE 01 家庭教師の声

ある家庭教師は言う。
「進学塾って、やはり会社なんですよ。
効率性追求のもと大教室型になり、どうしても成績のよい
一部の生徒にスポットライトが偏ってしまいがち。
私はそこに違和感をおぼえた。
だから、この会にいるんです。」

当社には、このように使命感の強い家庭教師が多くいます。
教師陣の独自の考え方、教え方、紹介します。

「解き方」ではなく、
「解き方の考え方」を教えて
合格まで導く。
それが家庭教師だと思う

大澤 仁 講師
大澤 仁 講師
1966年12月1日生
駒場東邦中
学習院大学 法学部 法学科卒

「わからないまま」が「次のわからない」を生む。
家庭教師って、この悪循環を解決するプロじゃないかな。

最近の家庭教師ニーズの高まりは、受験トレンドの流れも影響しています。以前の受験はテキストだけ頑張ればクリアできた時代でした。しかしながら、塾が上位校重視になってきたことで、5年生終了までに終わらせるカリキュラムに変わった(※塾・テキストにより5年1月~3月)。 テキストの進度が速くなることにより、多くのお子さんが塾の授業についていくことができなくなり、わからないことを解決できないまま次の授業に進んでしまい、ますますわからないという事態に。その悪循環を解決できるのが、家庭教師という存在だと考えています。

お酒を飲みながら、連立方程式を教えてしまう。
パパの善意ですね。でも残念。逆効果になることも。

特に5年生になってわからなくなったという子どもは多い。わからない部分は、さらに繰り返し出てきます。前が理解できている前提で教材も授業も進む。そして余計にわからなくなるという悪循環に。4年生までなら両親が教えられても、5年生以上になると難しい。最悪なパターンは、たとえばお父様が仕事から帰ってきて一杯飲みながら、大人の目線でわかりやすいだろうと、身勝手に連立方程式を書いて、子どもは余計にわからなくなるパターン。そもそも、中学受験の勉強は「道順を自分で決められる自転車」で出かけるようなもの。一方で、方程式は電車。遠くまで行けるけど、道順は固定されている。「自分の力で柔軟に考えられる人」を求める私立中学の問題には、方程式の使用がふさわしくない場合もあるのです。逗子開成のように、「方程式を使えるような問題は出題しない」と明言している学校もあります。また、問題条件が複雑で、方程式を立てるより、図や表・グラフで考える方が楽に解ける問題も多い。方程式で必須の+と-の概念を小学生は学習しません。また、入試の問題をみると、数の規則・平面図形・立法図形が多いのです。

不正解から「理解のレベル」を見極めよう。
「×は×︎だ」と単純に切っちゃう大人こそ×。

塾で解説を聞いて板書を書くけれど、わからないことは解決できないまま、というケースもよくあります。その状況を自力で解決できる子はとても少ない。しかし詳しく見てあげると、おなじ不正解でも、途中まで図が書けたとか最後の計算で間違えたなど、正解に近い不正解もあります。本人の理解度を見極めて、必要な学びを与える。そこに家庭教師の仕事があります。ちなみに、惜しい不正解に対して、実際の入試では部分点をくれるところもありますが、模試では途中式は見てくれません。親はそれをすべて×だと思い込み「あなたは算数できないのね」と決めつけてしまう。実はここに注意が必要。できないと言われることで、子どもはますます萎縮してしまうからです。

計算ミスは、親のせい?
過度なプレッシャーは、大人でも苦手なはず。

プレッシャーのかけ方も気をつけたいところです。日々、しっかりと計算練習をしている生徒にとっては、計算ミスの原因は焦りと親のプレッシャーだと、私は考えています。プレッシャーがかかると大人でも間違えますよね。だからこそ、余計なプレッシャーをかけないようにする家庭の雰囲気作りが大切だと思っています。親子関係だけだと、どうしても煮詰まる。親は感情的に怒ってしまいがちだからです。その空気を打破するためにも、第三者はいた方がいい。怒られると、子どもは奮起するのではなく、苦手意識を持ち、あきらめてしまいます。受験はあきらめたらアウト。どれだけしつこくやれるかが勝負です。実はそこに家庭教師の利点があります。子どもの気持ちを切り替えさせてあげることができるからです。塾でわからなかったことを「わかった」に変えてあげる。いいところを見つけて伸ばす。本人の自信がつく。成長サイクルの第一歩をつくってあげられるのです。

「考え方」ができていない正解は、たまたまの正解。
本当の実力ではありません。

だからこそ、ご両親には子どもの点数だけで判断しないでいただきたい。数字も大切ですが、実際には数字以上に「考え方」が大切なんです。考え方が理解できていなくても、たまたま正解したのは、実力でありません。とにかく、実力の基盤となる「考え方」を身につけることが大事です。しかしながら、これが6年生の9月以降だとやり方は少し変わります。直前ですから、点数を取ることに集中せざるをえないケースも。

小4・小5・小6では、教え方を変えます。
一本調子の家庭教師は、アマチュアです。

逆に4年生なら、時間に余裕があり、本人にまだ遊びたい気持ちがあるから、一緒に勉強し、良い習慣をつけることに注力。算数だと大切な倍数・約数とか、先につながるような内容を教えます。5年生になると、子どもが親に反抗する時期がはじまる。サボる子も出てくる。そんな時に意識を途切れさせず、つなぎとめることも家庭教師の重要な役割です。やはり、5年生で一通りやっておくと6年生がとても楽になるからです。わからないものがない状態で、いろんな複合問題に取りかかる。つまり、他の子より一歩進んでいる状態に。これが、6年生の後半の伸びにつながります。

「解き方」を教えるのではなく、
「解き方の考え方」を教えるのが家庭教師。

私は個人的に、「問題の解き方」を教えるのではなく、「問題の解き方の考え方」を教えるのが家庭教師だと思っています。たとえば、勘に頼る方法は、再現性が低く本番で使えないからダメ。途中で気づいてパッと解けたのはいいけれど、普段からひらめきに頼ってはいけない。なぜそうなるのか。根拠・プロセスを重視して教えられるのが家庭教師の指導の一番の特徴です。何度も言いますが「考え方」が大事。そのためには、子どもが「考え方」を持てるような「手順」を教えておくことが必要です。「手順」を考えて、演習をくり返すことにより、「あてずっぽう」「たまたま」という『ひらめき』ではなく、経験と演習量に裏付けられた本当の意味での『ひらめき』が身についてくるのです。

「ここは練習しよう」「ここは自信を持っていいよ!」
判断して、教えてあげる。自信のなさが解消します。

もちろん、子どものレベルによって方法は違います。そもそも、子どものレベルを正確に把握しなければいけない。まずは、模擬試験、塾の小テスト、授業で使っているノートなどで分析をする。わかっている問題とわかっていない問題をはっきりさせる。本当に×なのか、◯に近いのか。そして、ここは練習しようねとか、ここは自信をもっていいぞ!とか判断してあげる。明確になると、自信のなさが解消されます。根本からわかっていない場合は基本事項を書いて、それを見ながら問題にあたっていきます。わかっている場合は、実践的な解説が中心です。

国語が苦手な理由を、センスで片付けない。
わからないにもいろんな段階があります。

国語はセンスだと片付ける人もいますが、同様に分析して解決できます。国語の力は、指示語がわからない、要約ができない、同じ問題でも書きぬきができない、自分の言葉を使って書けない、自分の考えを書けないなど、いろんな段階があります。どこまでわかっているかいないかで、読解のスピードや読み方が異なります。それを、一つひとつ把握して、段階を踏んで、解決していく。集団授業だと合わせて指導してあげられませんが、家庭教師だからできることです。

子どもにとって、親のメンタルも「受験環境」。
環境をおだやかに改善する努力は欠かせません。

子どもが入試のときに100%の力を発揮できる万全の体制をつくる。そのためには、子どもだけでなく、ご家族の精神面もフォローし、改善することは当然のことだと思っています。子どもにとって親のメンタルも大きな「受験環境」ですから。メンタル改善が、大きな環境改善につながるのです。
ご両親もたくさんの不安を抱えています。不安を溜め込みすぎてしまうと、子どもの前にお母様が倒れてしまう。受験生の親はそのくらい大変で、6年生になると精神的にきつくなります。しかも、その焦りは子どもにも伝わってしまうのです。しかしながら、塾だと先生に直接聞けないし、時間もない。個別塾でも、実際には教えていない教務担当相手に話さないといけないから、抽象的な話になってしまう。その点、家庭教師だと、今日の内容について、本人に合う学校、今の学校・塾の悩みなど、全部相談できる。計算ミスや問題を読み飛ばしが多いとか、具体的なことも教えてもらえる。受験プランも、ここが受かったらどうするか、ダメだったらどうするかなどの具体的な相談もしやすい。とにかくお母様が悩んだことをすぐ聞くことができるんです。

「うちの子だけができないんじゃ?」
一人で悩むお母さんの心のクッションになる。

ご家族の悩みで多いのは「それが普通なのか、うちの子だけなのか」とわからなくなって余計悩んでしまうこと。相談をもらうなかで「その問題はなんとかしたほうがいいので、私から言いましょうか?」とか、クッションになれるように心がけています。もちろん、お母様のご意見も聞く。噂レベルの不安でも、わかることはしっかり答える。わからないことは持ち帰り、翌週に答える。6年生の後半のご家族には「1週間待っていられなかったら、メールで相談してください」と言うこともあります。お父様がいる時間に行き相談に乗ることも。「悩み」と「負担」は違う。悩みは誰かに聞かないと解決しないんです。成績のこと、学校や塾のこと、目標のこと。合格のためにも、すべて一緒に話し合い、一緒に解決するように心がけています。

中学受験のゴールは、小6の2月と決まっているからこそ。

中学受験のゴールは小6の2月と決まっています。ここに向かって順番にやっていかざるをえない。それは悪いことではありません。子どもに合わせると、ゴールが中2の夏とかになってしまうんです。短い期間で何とかしなきゃいけないことが、良くも悪くもこの仕事の特徴です。焦って家庭教師をつけるご家庭の気持ちを考えると、私たちのやるべきことは明確です。ゴールは決まっているのに、成績は進んでいっていない。回数だけはこなしていくけれども、どんどんわからないものが膨らんでいく。不安なんです。そんな状況で、ご家族に頼りにしていただけるのですから、頑張らないわけにはいきません。こんなにやりがいを感じられる仕事はそうそうない。そんな思いを抱えながら、私は今日も生徒とご家族の元に向かっています。

合格できる子は、
じつは言ったとおりやる子より、
食い下がってくる子なんです。

小森 寛 先生
小森 寛 先生
1982年6月23日生
指導歴9年

「先生、暗記すればいいんでしょ?」とか、「パターンを覚えれば、なんでも解けちゃうね。パターン教えてください」という子どもがいます。効率的な勉強法をわかっているようでいて、じつはこういう子が危険なのですね。
“点数を上げる単純な法則や近道がある”、と思い込んでしまう子は、ちょっと想定外のことがあると、パニックにおちいってしまうからです。

また、「はいわかりました」と、言ったとおりのことを、言ったとおりにやったり覚えたりする素直な子も、危険です。指示に従う力は伸びても、不測の状況への対応力や応用力が伸びません。初めての問題への読解力や想像力、難題への打開力が身につかないからです。

そこで私は、子どもの“食い下がってくる力”を、引き出し育むように心がけています。“はい、わかりました”“わかりません”ではなく、“先生、なんでそうなるの?”とか、“ここまでの理屈はわかるけど、ここからがわからないです”とか、“わかった気がするけど、まだ自信がない。もっと似た問題をやらせて”とか。

喜怒哀楽を顔に出しながら、あいまいな理解がイヤで、もっとわかりたいと食い下がってくる。そんな姿勢が、成績が急激に伸びるサインの一つだと思います。

食い下がって、解けなかった問題を乗り越えた子は、喜々として“この問題はこう考えて、こうやれば解けちゃうんだよ”と正解までのプロセスを説明したがります。つまり、ここがわからない!と言葉に出して食い下がったり、こうやれば解けちゃう!と自分なりのやり方を口で表現したがったりする子は、合格に大きく近づくということです。

『主体的に、問題に向き合う力』こそ、学習能力を大幅に高める本質的な力だと思います。人数の多い進学塾は、つい受動的な授業になって、子どもの主体性をおろそかにしがち。家庭教師が、塾とおなじではいけません。初めは家庭教師が説明したり書いたりしますが、ある程度したら、子どもに主体性を持たせて、子ども自身に説明させたり書かせたり。

生徒が主人公の主体的授業が理想です。先生が教える一方の姿を、ときにお母さんは喜びますが、それは遠回りで間違った姿なのだと、私は思います。

宿題しかやらないダメな子、ではなく、
宿題をきちんとやるエライ子。
大人のとらえ方が、
子を伸ばす。潰す。

齋藤 力 先生
齋藤 力 先生
1966年12月9日生
指導歴24年

教育のプロというより、組織人。
そんな姿勢に疑問を感じて。

かつて私は、塾と予備校の講師でした。教育のプロというよりは、会社貢献をめざす組織人のスタンスを要求されました。いかに教室を満員にするか。いかに一般生を塾生に変えるか。ビジネスとして事業目標を達成することが、最優先のタスクでした。
家庭教師の道を選んだのは、そんな仕事姿勢に違和感をおぼえたからです。子ども視点、ご家庭基点で、一人ひとりの子をもっとしっかり見つめて、学力アップに集中したい。そんな願いが、転身の背景です。

子どもに理想の型を押しつけない。
やる気の元が壊れてしまう。

子どもを、理想の型にはめてはいけない。これが、私の考え方。「この子は放っておくと、宿題しかやらない。もっと主体的にいろんな問題集に挑まなきゃ。」そんな理想を当然の取り組みだと考えるお母さんがいます。が、その考え方が逆に子どものやる気を奪うのです。
主体的に宿題をやるなんて、そんなまじめな子はめったにいません。現実をよく理解して、そのまじめさを過小評価するのではなく、まずは「えらいぞ」とホメる。そんな承認があってこそ、子どもはもう一つ上をめざそうと思えるものなのです。

指導とはキュークツに縛ることじゃなく、
前進させること。

ノートの取り方とか整理整頓の仕方、タイムスケジュールとか押し付けない。宿題出して、次の月曜日までにやれば、やり方については自由にさせる。文句をいわない。塾では手の上げ方まで指導する。キュークツでいやになってしまいます。
「この子は、精神年齢がおさなくて」とグチをこぼすお母さんも少なくありません。しかしじつは、精神年齢が幼いほうが、うまくのせれば素直にまっすぐがんばる。もちろん思春期の入り口はご家族の助言より、第3者の声が効きますから、そこは家庭教師の舵の切りどころですね。

国語は、音読が鍵です。

国語は、まず音読から入ります。音読させれば、理解度が計れます。意味を理解している読み方、単語をただ追っかけている読み方、聞けばわかります。音読すれば自然に文章なれしてきますし、そもそもの学ぶことへの興味関心度も見えてくる。文章読みながらあくびしている子は、かなり危険。
でもあきらめてはいけない。国語がダメでも、子どもはなにかしら長所とか個性があるもの。雑談の中で、「この子は世界の情勢に詳しいなあ」と驚くことも。スーダンの分裂とかよくしっている。「へえ。きみ、すごいね」ってホメて会話を楽しむと、学ぶこと知ることの楽しさに気づいてくれたりする。鉄道好きとか話しにのってあげて、時刻表の話で盛り上げて、知識は人間の会話を豊かにすることを実感してもらうんです。

ケンカのススメ。

子どもとケンカする親御さん。大いにやってください、とお伝えします。親も意志をもって受験させるわけですから、意志があれば真剣味が出て当たり前ですし、真剣であればこそ、ときに子どもに強く向き合って然るべきじゃないですか。

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